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さて、どこから書こうか。
1986年生まれで、出身は福島県の会津若松。
学生時代は、成績普通、運動普通で、
何かで抜きん出た記憶もないし、
人に語れるような武勇伝もストーリーもない。
突き抜けられないことがコンプレックスだった。
中学の時にちょっとだけ受験を頑張ったことで、
高校は進学校に入ったんだけど、勉強が嫌いだったのと、
自分で作ることが好きだったので、
受験のない料理の専門学校に行くことを決める。
高校卒業後、東京へ上京。
池袋にある料理の専門学校に入学。
人生が変わるような出来事があったとすれば、
19歳の最後かな。
人生で一番の親友が自殺したんだ。
自殺の一週間前くらいに、
一番の親友が福島から突然遊びに来てくれて、
その日は大いに盛り上がって、親友を見送った。
数日後、バイト中に電話がなった。
仕事中だったし、あと10分で仕事も終わるタイミングだったから、
その電話を無視した。
仕事が終わって携帯を開いたら、
電話の不在着信と1件の留守番電話。
留守番電話には、
「今までありがとう。」
とだけ残されていた。
意味が分からず、友人に電話してみるが繋がらない。
その時、別の友達から電話が来て、
電話に出たら「あいつ(親友)が自殺した」と聞かされた。
頭が真っ白になった。
それと同時に、
なぜ、私はあの時、親友が自殺する直前にかけて来た電話に出なかったのか…
なぜ、私は数日前に遊んだ時にあいつの気持ちに気づいてやれなかったのか…
と、絶望と後悔が襲ってきて、周りもはばからず、泣き崩れた。
そこから地元に帰り、通夜、葬儀。
あまりに突然のことにまだ現実が受け入れられない。
以前からちょこちょこ、学校がつまらない、親とウマが合わない
と言う話は聞いてた。
でも、それで、なぜ死んでしまう必要があったのか?
学校がイヤならやめればいい。
親がイヤなら実家を出ればいい。
でも親友はそれができなかった。
そして、そんな親友に対して、
私はあいつの現状に気づくことも、
現状を変えるためのアドバイスもできなかった。
自分の力の無さを恨んだ。
自分のせいで親友を死なせてしまった。
と、自分を責め続けた。
ただどれだけ自分を責めても、何も変わらない。
これを機に私は2つのことを誓った。
・人の気持ちを汲み取り、人の人生を好転させられる人間になること
・生きていく上で起こる楽しいこと、苦しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、死んだ親友の分も経験して、人生を倍以上楽しむこと
今まで、ごくごく普通に生きてきた私の人生は、
こうしてこの一件を機に大きく変わって行くことになる。
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